行方の行方

このサイトは盧 興錫による『風景の行方、作品の行方』http://rofungsok.ro21.orgの続編です。
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自然を搾取することは、人間を搾取すること
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金の相場があがっている。
そのあおりで閉山になった金鉱山を再び採掘しようとしているという。
金ばかりでなく、世界中が資源に血眼になっているようだ。
もちろん資源争奪は今に始まったことではないが、
資源がマネーを呼び込み、数十倍、数百倍、数千倍と膨らむようで
何かおどろおどろしい姿を想像してしまう。

27日の朝日新聞の朝刊、「ロシアはどこへ」という記事
ロシアで採れる石油や天然ガスで富豪が続々と誕生しているという。
10億ドル長者が2000年にはロシア内でひとりもいなかったのに、
2007年には53人も現れたという。
10億ドルとは1000億円なのだから、「億万長者」が1000人の束にならないとかなわない。

記事では、現代版ロシア宮廷画家か?ともいえるサフロノフという画家を取り上げているが、肖像画から風景画、前衛絵画まで軽くこなし、かなりの高額で売りまくっている。
所変われば品変わるーという言葉があるが、美術も所変われば…のようだ。
バブルに乗れ!乗れ!!が21世紀的美術家の生き方なのか??
片手には絵筆を握り、片手には経済誌。すこぶるトレンディー!
見渡してみるとロシアのサフロノフさんばかりではなさそうだ。

それにしても、「自国の資源」という考え方はどうなんだろうか?
たまたま資源の眠っている上に、線引きした自国の領土が上に乗っているだけであって本当にその「所有権」を臆面もなく主張できるのだろうか?

核兵器により”地球“を壊すことができるー
”世界”を滅亡させることができるー
”地球“環境問題、”世界”市場と
”地球“ ”世界”という語が飛び交い、その考えが当たり前になりつつある昨今、
”地球“の資源を「自国の」と強弁しているようにも聞こえる…

大きな河川はいくつかの国をまたぐことがある。
川の上流にある国が、水利事業を効率よく進めれば、その国は潤う。
しかし下流にあるお隣の国は干上がってしまう。実際の話だ。
教育テレビの「高校地理」でやっていた。

『自然を搾取する労働(産業労働)は、かならず人間を搾取する』とは
シャルル・フーリエという人の考えだそうだ。※
このすばらしい語は、「労働」を抜いても成り立つだろう。
『自然を搾取することは、人間を搾取することになる』
いずれ高〜〜いツケが回ってくるんじゃないか?
何10億ドルのツケが…

※講談社現代新書【作ると考えるー受容的理性に向けて】今村仁司 P130からの引用

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写真は原子力発電所と作品/その近くの海と作品






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